ワタルです。こちらの本を読みました。
オリバー・バークマンさんの著書【限りある時間の使い方】
時短のコツ・合理的にタスクをこなすとか、そういった類の本ではありませんでした。
今回は書評です。
【限りある時間の使い方】はどんな内容?
アダム・グラント、ダニエル・ピンク、
カル・ニューポート他、NYタイムズ、WSJ絶賛の
全米ベストセラー!人生はたった4000週間、
限られた時間をどう過ごすか!?「すべてのことを終わらせる」
という強迫観念を捨て、
自分の有限性を受け入れたうえで、
そこから有意義な人生を築く方法を紹介する。本書を読めば時間に対する見方が変わり、
さらには生き方が変わるだろう。全米衝撃のベストセラー、ついに日本上陸!
Amazon 本書紹介より抜粋
【限りある時間の使い方】を読んだ感想
こちらの本ですが、なかなか興味深い本でした。
昨今「時間をどう使いこなすか?生み出すか?」いわゆる生産性の高さについて、色んな書籍やメディアでも、提唱されています。
確かに生産性・合理化は大事。
最新のタスク管理アプリを使って、合理的に早く処理を行い、時間をコントロールする意識を持つ,,,
でも結局、合理化して時間を生み出しても、そこには別のタスクが入ってきたり,,,
または「その時間で何か有意義なことをしなければ,,,」という思考に陥っている人が多いのも実情。
僕自身、色々合理化しつつも【時間を有意義に使うことが目的】になっていて、ある意味、時間に縛られている状態に気づきました。
また仕事に関しては合理的であるべきだと思いますが、人生という軸で考えた場合には、確かに考え方が異なるかも知れません。
本書の特徴は、そうした合理化を目指す時間の管理・ライフハックとは異なり【時間】そのものを理解し・受け入れて考えるような内容でした。
内容は少し異なりますが、本書での好きな一節を抜粋。
漁師達は言う。「ちょっと働いて、まったり飲んで、友と話すのが幸せだ」と。
それを聞いたアメリカ人が「それならより合理化して、組織を大きくすれば、収入が増えて、早くリタイヤ出来るのに。そしたら時間ができる」
漁師:「リタイヤしたら何をするんだ?」
アメリカ人:「まったり飲んだり、友と話すことが出来ますよ」
この本では具体例もありつつ、哲学的・抽象的な内容になってます。
読めば何か解決するようになる訳ではありませんが、時間という概念を見つめ直すにはとても面白い本でした。
個人的な学びは以下
- デジタルデトックスは効果的だけど、根本的な問題はそこではない。スマホを無理やり引き出しにしまっても、本質的な解決にはならない
- 時間が有限なのは分かってるけど、すごく先の未来で考えがち。だから先延ばしにしてしまう。それは遠くの未来かも知れないし、明後日かも知れない
- 自分で時間を全てコントロール出来ることが幸せとも限らない。実は会社にある程度拘束されてる方が心地良いとのデータもある
- 全く同じ時間・状況は訪れない。その瞬間に集中する
哲学的と言いながらも、けっこう読みやすいので、一読してみる価値はあると思いますよ!
あなたの「時間の概念」も、変わるかも知れません。