繊細な雰囲気が溢れる器。
作家:吉田直嗣さんのコーヒーカップ。
気になっていた作品。やっと、手に入れました。
陶芸家:吉田直嗣さんとは?
▽ こちらの記事:前半でも少し触れておりました。
インスタで抹茶を気軽に楽しまれてるのが印象的で、この動画をきっかけに”抹茶セット”を買いました。
今では抹茶もコーヒーのように習慣化されてます。
動画に関連して、アカウントをチェックしたところ、人気の陶芸家さんみたいです。
1976年:静岡県生まれ / 2000年:東京造形大学卒業後、陶芸家 黒田泰蔵氏に師事。
2003年:富士山麓にて独立。主に白と黒を基調にした器を制作。日本だけで無く、最近は海外でも個展を開かれてたり、注目の作家さんです。
画面越しに作品を眺めていると、白・黒を基調にした”シンプルで研ぎ澄まされた”作品ばかり。
色んなWEBコラムも拝見してみて、吉田さん自身の考え方/哲学的なところにも共感出来る点が多く…
「作品を実際に使用してみたい!」との願望が出てきました。
“コーヒーカップ/マグカップ”を紹介
量販品ではなく、人気の作家さんなので、オンラインでもなかなか販売中の商品を見つけられなかったのですが…
都内で個展を開催される機会を知り、実際に出向いて、念願のコーヒーカップを買えました♪
購入したのは、白では無く、”薄いグレー”のカップ。
元々は真っ白なカップを購入予定でした。ただ、ちょうど展示されていたのがこの”グレー”だった為、この機会にチョイスしました。
内側には、ろくろの回転を思い起こさせるような、線が入っています。
グレーの色味が少し入っているおかげで、真っ白な作品よりもこの線が浮かび上がり、これはグレーを選んで良かったと思えた点ですね。
取っ手の部分は、いい感じに荒々しい雰囲気。
カップ自体のスッとした佇まいと反する、この荒々しさのバランスも気に入っているポイント。
手作りの作品なので、この辺の個体差はありそうですね
そして、吉田さんの作品は”薄作り”の物が多いみたいです。
このカップも同様で、飲み口もかなり薄い!
磁器でここまで薄いのは、あまり見たことがありません。
薄いと欠けやすくなったり、その分繊細な作りになってしまいます。
日常的にとても使いやすいか?と問われたら、そうでもない部分はあります。
しかし、だからこそ作品に漂う”緊張感”みたいな空気に繋がるとも思っていて、シンプルな佇まいをより引き立てています。
上から見ると、正円では無く、ほんのり歪みがあります。
こういうのは作家さん作品の醍醐味というか、量販品では出せない”一点一点の手作り”を感じれるのが良いですね。
先ほどの緊張感と同時に、この歪みから生じる”暖かみ”(手作りを感じる)もあるので、「THE シンプル」ながらも無機質になり過ぎてない気がします。
内側にはグレーの釉薬が垂れるように、残っています。
このアクセントにも惹かれますね〜。
こんなにシンプルなのに、色んな魅力が詰まっています
“割れない”コーヒーカップなら、こちらもオススメ ▼
まとめ:オンライン購入では出来ない”体験”の大切さ
話は少し逸れますが、今回の購入から感じたことがあります。
改めて、”オンライン購入では遭遇出来ない体験”も大切だよな〜と。
ワンクリックで購入して、自宅まで届く。
移動の手間・電車賃も掛からないし、実際便利。そして合理的です。
今回”オンラインでは購入出来ないかもしれない”という、ある種の”制約”があったおかげで、個展の会場まで行く機会になりました。
一瞬ですが吉田さんとお話し出来たり、他の作品についても、実品を見ることで”画像上では分からない魅力”を感じれました。帰りにその個展の会場周りの街を散策して、良さげなお店も見つけたり…
こういうのは、実際に動かないと発生しない体験ですよね。
ぼく自身ネットショップも日々使用しているので、それはそれで快適だし、今後も利用していきます。
ただ、あまり便利に飲み込まれると、こうした体験自体にも魅力があることを忘れそうでした。
両者を良さを意識しつつ、今後も色んな物に触れていきたいと思えました
このコーヒーカップで、コーヒーを飲む度に、”購入した日の記憶”がふっと思い返されます。
- ご本人はどんな人なんだろう?
- 個展の会場、めっちゃお洒落。入るの緊張する…
- 帰り道のビリヤニ、あの店は絶対美味しいだろうな
そんな余韻も心地良い体験ですね。