“ミニマリストの部屋”のイメージといえば?
何もない。無機質な空間が魅力的な部屋だったり、あくまで”自分にとって不要なもの”は置かない(全体の物の総量は自由)というケースもあったり、多種多様。
ただ、基本的には”使用するもの(実用品)”に絞って、所有している人が多い印象。
そこで思ったのは、いわゆる”オブジェ”は不要なのか?
ここで言うオブジェとは、実用性はなく、”飾るだけ”の物を指してます。
用途だけ考えれば、不要っぽいですよね。
でも、ミニマリストだからこそ、オブジェって欠かせない要素もあるかと思ってまして。
今回は、その点について考えてみました
ザックリ解説:ミニマリスト・ミニマリズムとは?
まず、ミニマリズムについて簡単におさらい。
言葉の解釈は様々ですが、ミニマリズムとは「必要最低限のものだけを持つ」ことを目指すライフスタイル。
物質的なものから解放されることで、心の余裕や時間の使い方が変わり、より豊かな生活を送れるという考え。
上記のような考えを軸にしている人が”ミニマリスト”になるかと。
しかし、ミニマリストだからといって、すべてのオブジェや装飾を排除しなければならないというわけではありません。
ここが重要なポイント。
一概に不要ではない:オブジェの役割・効果
オブジェや装飾品には、単に見た目を良くするだけでなく、それに対して生まれる感情・思い出を持つものも多いと思われます。
たとえば、旅行先で買ったお土産や、友人からもらったプレゼント。
用途としては、不要な物かもしれませんが、自身の生活や心に深く結びついてます。
物には、その背後に”ストーリー”があります。それは、人生を彩る大切な要素だと思ってます
心の豊かさを育む
オブジェは心の豊かさを育む要素でもあります。
お気に入りのアートや写真、思い出の品々が目に入ることで、日常生活に彩りを加わり、感情が豊かになります。例えば、特別な日の写真を飾ることで、その思い出が鮮やかに蘇ったり。
家の中に散りばめられた小さな思い出の品々は、毎日の生活の中で小さな幸せをもたらしてくれます。
インスピレーションの源
オブジェはインスピレーションの源にもなります。
好きなアーティストの作品や、自分の趣味に関連するアイテムが周りにあることで、創造性が刺激されることも。
アート作品を見ていると、何か新しいアイデアが浮かぶことってありませんか?
特にクリエイティブな仕事をしている人にとって、こうしたオブジェは無視できない存在です。
人間関係の象徴
さらに、オブジェは人間関係の象徴でもあります。
友人や家族からの贈り物や、特別なイベントで得た記念品は、その人とのつながりを感じさせてくれます。そういったものを飾ることで、日々の生活の中で大切な人たちを思い出し、感謝の気持ちを新たにすることができます。
感覚的な体験を演出
オブジェは視覚的な要素だけでなく、触覚や聴覚など他の感覚にも影響がある訳です。
例えば、特定の素材や形状のオブジェは、触れたときの感触や見た目の美しさから心地よさを感じさせてくれます。こうした感覚的な体験が、生活空間における心地よさや安らぎを生み出すことにも繋がることも。
空間に個性を与える
オブジェを取り入れることで、生活空間に個性が生まれます。
シンプルなインテリアにお気に入りのアイテムを配置することで、自分のスタイルを表現することができます。これにより、家がただの「居場所」から「自分の空間」へと変わります。
ミニマリストのシンプルな部屋だからこそ、この個性が際立ちます。
シンプルな空間だからこそ、取り入れて欲しい
心のバランスを保つ
最後に、オブジェは心のバランスを保つ役割も果たします。
忙しい日常の中で、心が疲れていると感じたとき、目の前のオブジェに意識を向けることで、心がほっこりと温まる瞬間があります。シンプルな生活を送る中でも、少しのオブジェが心の癒しを提供してくれます。
だからこそ、オブジェは単なる”飾り”ではありません。
心の豊かさや生活の質を向上させる重要な要素。ミニマリストとしての生活を目指す中で、自分にとって意味のあるオブジェを大切にすることで、より深い充実感を得れるでしょう。
ミニマリストとオブジェ:選び方やバランス
ミニマリストとしての生活を目指す中で、オブジェの選び方や配置には工夫が必要。
ここでは、いくつかのポイントを紹介します。
1. 意味のあるものだけを選ぶ
オブジェを持つなら、ただの飾り物ではなく、自分にとって特別な意味を持つものを選びましょう。
たとえば、思い出の場所で買ったものや、家族や友人から贈られた品々、自分の信念を支えるモノなど”心に響くアイテム”だけ所有すること!
2. 量を減らす
オブジェを持つことは否定しませんが、量を意識することも大切。
数が多すぎると、逆に雑然とした印象を与え、ミニマリズムの理念に反してしまいます。
お気に入りのオブジェを少数精鋭で残すことで、より大切に感じられるでしょう。
美術館の展示しかり、”少ない”ことで個性が際立ちます
3. 配置にこだわる
オブジェの配置にも工夫を凝らしましょう。
目に入る場所にお気に入りのものを置くことで、日常に心の豊かさを取り入れることができます。また、シンプルなデザインの家具や空間に調和するように配置することも、ミニマリストらしさを保つポイント。
室内での動線と目線を再確認して、目線にオブジェを配置する
まとめ:ミニマリズムの価値観も柔軟になってきている?
結論として、ミニマリストにオブジェは”不要”とは思いません。
ミニマリストとしてのスタイルは人それぞれ。オブジェを持たない生活が合う人もいれば、少しのオブジェで心を豊かにすることが大切な人も。
大切なのは、自分にとっての心地よいバランスを見つけることです。
無理にオブジェを排除する必要はありません。
むしろ、心の豊かさや思い出を大切にするために、意味のあるオブジェを取り入れることはオススメしたい。大切なのは、物を持つこと・数ではなく「持つ物にどれだけの意味や価値を見出せるか?」です。
ミニマリズムを目指す中で、自分に合ったスタイルを見つける。
そして、オブジェとのバランスを楽しむことができれば、より豊かな生活が待っているはず。
あなたも、自分にとっての「必要なもの」を見つけてみてはいかがでしょうか?
徐々に、ミニマリズムの考え方も進化しています。最近では、単に物を減らすことだけでなく、持つことの意味や価値について考える人が増えた気も。オブジェに対する考え方も、より柔軟になってきていると思ってます。