家も車も持たない伝説の経営者。中野善壽さんの【ぜんぶ、すてれば】を読んで。

ぜんぶ、すてれば

ワタルです。

本日は書評。

数々の事業を成功させながらも、メディア取材はほぼ受けない。も持たず、必要以上のお金は全て寄付。そんな人物の初の著書

中野善壽(なかのよしひさ)さんの【ぜんぶ、すてれば】です。

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目次

この本のあらすじ

今日がすべて。颯爽と軽やかに、ぜんぶ捨てれば。伊勢丹・鈴屋・台湾企業で異例の実績を残し、寺田倉庫の経営改革を担った七五歳の伝説の経営者が語る、“個の時代”で自立する生き方。 Amazon 本書紹介より引用

【ぜんぶ、すてれば】を読んだ感想

中野善壽さん。

東方文化支援財団代表理事。元寺田倉庫代表取締役社長兼CEO。あまりの逸話の数々により、実在すら疑われていた寺田倉庫の元経営者。

そして発売時75歳の中野さんですが、なんとこれが初の著書。(現在は77歳)

これだけの経歴がある方なのに、メディアで見た記憶がありませんでした。何と社員にすら「本当に存在するのか?」とさえ思われていた方。

本書では、ご自身の考えを1ページ毎に【格言】の様に紹介されているんですが、 色々エピソードも凄くて、そして根っからのミニマリズム思想。

家も車も所有していなかったり、必要以上のお金は全て寄付していたり、、、

ミニマリストという言葉もよりも、【究極にシンプルな生き様】みたいな表現の方がしっくりくるかも。本当に、実在しないマンガの中の人みたいな感じがします。笑

紹介されている格言はたくさんあるのですが、個人的に印象に残った格言をいくつかご紹介。

準備万端の日は一生来ない。何も考えず、思い切ればいい。 P16

とにかく進め、だけでは危険。いつでもやめられる勇気を持って、 P26

捨てるセンスを磨く。好き嫌いを意識することから。 P42

できないものは、できない。諦めて次に進めばいい。 P92

書籍【ぜんぶ、すてれば】より引用

各言葉からも、その思考の柔軟さ/フットワークの軽さが伝わりました。

なによりキャリア/生き様の重みが違うので、一つ一つの言葉にとにかく説得力があって、シンプルな言葉でも凄く響きました。

格言とその言葉の意図について、それぞれ2ページづつまとめられているので、読みやすいです。ちなみに目次もありません。

中野善壽さん唯一の著書。他には無いこの一冊でしか、その思想を垣間見ることは出来ませんので、気になる方は、ぜひ読んでみて下さい。

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ぜんぶ、すてれば

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