こんにちは!
ワタルです。
本日は書評。というか紹介です。
奥田英郎氏の著書
- イン・ザ・プール
- 空中ブランコ
- 町内選挙
三部作の作品です。
イン・ザ・プール 内容紹介
第四回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい! 」で『模倣犯』に次ぐ二位。注目を集める著者の、待望の刊行です。精神科医・伊良部一郎。彼のもとを訪れる悩める者たちは、誰もが驚き呆れる。「どっちが患者なのか?」。水泳中毒、ケータイ中毒……、患者たちは稚気溢れる伊良部の姿に、己の深刻なる悩みがバカらしくなり、やがて・・・・・・現代世相の病理を、コミカルかつ軽妙な筆致で描き出した怪作。
~同書紹介~
イン・ザ・プールからの三部作を読んだ感想
奥田英郎さんの著書で、イン・ザ・プールから始まり
空中ブランコ、町内選挙と続く三部作の作品です。
小説なんですが、短い短編で構成されています。
一つの話で、60ページ程なので
短い時間でも、楽しめます。
設定自体はずっと繋がっていて
舞台は病院の精神科。
そこの担当の伊良部という男が主人公?なんですが
この人物がまた面白いんです。
ものすごく気の抜けた人物で
患者とのやり取りではクスクスと笑ってしまいます。
またエピソード毎に、病院に来る患者が変わっていくんですが
その患者の病気?も個性的で
- プール依存症の会社員
- 尖端恐怖症のヤクザ
- 携帯中毒の高校生
などなど、、
個性的な症状の患者ばかり。
それぞれがその症状と葛藤する描写もリアルで面白いです。
伊良部自体はまともに診察しないんですが
最終的には結構いい話で毎回終わるのも心地いいです。
「長編だったり、難しい作品だとあんまり読めない、、」
という方には、すごく読み始めやすい作品だと思いますよ。